カマバッカサンジ

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――ああ、ナミさん。愛しのナミさん。ロビンちゃん。
  おれは今地獄にきています。
  どこをみてもカマばかり、クソカマしかいねェこの国で、俺のなぐさめといちゃ〜記憶の中の貴女しかいません。
  すみませんすみません! ナミさんのナイスバディに欲情する俺を許してください。


 なんとかカマバッカの連中の追跡を逃れたサンジは、木々の茂る森の洞窟に身を潜めていた。
 脳裏に浮かぶのは、離れ離れになったクルーの安否ばかりだ。それも主にナミとロビンのことが気がかりでならない。異常な国、カマばかりしかいないこの国をどう脱出するか考えるが、うまく思考がまとまらない。

――くそっ! ……ナミさん。
  ナミさんのやわらけェおっぱい、折れそうなほど細いウエスト、でんと張った美味しそうな尻。
  ハァ……思い出すだけで、おれのチィンコは勃っちまいます。
  ナミさん、ナミさん……はぁはぁ……
  我慢できねェ〜〜〜〜〜〜!! スマン! ナミさん!!

 するすると己の陰茎をとりだし、根元からゆるゆるとしごきだす。

 眉間にしわをよせ、喘ぐサンジの艶めかしいこと。
 サニー号にいるときには、絶対クルーをオナニーの対象にしねェと誓っていた男は、異常な状況の中、さびしさもあり、あっさり麗しいお二人で抜くことにした。

――あっあっ……ナミさん、そっそこ……くっ……

 ナミにチィンコをくわえられている己を想像し、手のスピードがあがっていく。

――ん……っあはぁ……んっ……ダ、ダメですっ! 
  ナミさん。んな強くしゃぶっちゃ……あっくぅ〜〜〜!

 できるだけ射精を延ばそうとサンジは必死だ。
 喉の奥で声を殺し、ぐっと腹筋に力が入り尻の穴がきゅっとすぼまる。ぎゅっと竿の根元を締め付け、出そうになるのを耐えた。サンジの肢体がビクビクと震える。肩で息をしながら、ゆるりと裏筋から亀頭までなであげ、亀頭からにじみでる先走りを竿になすりつけゆるゆるさする。

――くそっ! ナミさん。まだイっちゃダメ? っあ……んっ……

 想像の中のナミは、サンジに、まだイっちゃいやん、とでも言っているのか、サンジは、イクにイケないもどかしいくらいの刺激をチィンコに送り続けた。

 喘ぐサンジの声と濃厚な男の匂いが洞窟内に充満していく中、洞窟内を覗く人影がちらほらと見え始めた。カマバッカのカマたちがサンジという蜜に群がるように、集まり始めたのだ。オナニーに夢中になるサンジは、気がつかない。

――ロ、ロビンちゃん! 貴女まで抱いてくれだなんて……クソ嬉しすぎます。
――ああッ……んなトコまで触られちゃ……

 どうやらサンジの脳裏にロビンが登場したらしい。無数に咲く花がサンジの全身をなであげ、淫らに溺れさせていっているのか、サンジの肢体がひくひくと動く。

――くそっ! もたねェ……もう出してぇ!!!!
――ナミさんの中、挿れていいですか? ロ、ロビンちゃん、そりゃ反則!! ストップ!
――でちまうから、でちまうからヤメテくれェ……うっ……くぅーーーーっ!!!!!

 どんな想像をしているのやら。膝立ちになり、右手はチィンコをしごき左手は根元をぐっとしめている。サンジの腰がかくかくと動く。

 そんなサンジの様子を外で眺めるカマたちはたまらない。
 色っぽいというべきか、変態野郎というべきか。いや、お願いします! と頼むべきか。
 イワンコフが不在なため、この島の住人の半数は、まだ竿持ち玉つきだ。勃ったチンコの数は尋常ではない。サンジはある意味貞操の危機とも知らず、クライマックスに向かっていた。

「うっ! くそっ……イク! イっちまう!!!!!」
 唸り声が喉の奥からこぼれた。
 その時、洞窟を覗き込むカマたちが、あまりの人数の押し合いに耐えきれず、なだれ込んできた。

 サンジがイク瞬間に見たものは、カマのアップだ。

「んぁ……うっ……」
 射精にともなう快感に身をまかせる己の前に、愛しいナミさんの顔を思い浮かべていたのに、こともあろうか、カマのアップだ。そりゃ悲惨なものだ。

 びゅっと迸るスペルマの勢いは抑えようがない。しびれる腰、ギュイ〜〜ンと脳天にかけのぼる痛いほどの快感。
 それがすべて台無しだ。

 サンジの切なげに寄せられていた眉間が、凶悪さを増していく。

「クソ野郎……っ」
 ぼそりと呟く。ゆらりと立ち上がり、己のチィンコをしまうのも忘れて、凄まじい蹴りを繰り出し、洞窟内になだれ込んだ者達を、はるかかなたに蹴りとばした。

 タンっと地に降りるサンジの足元に、仕舞い損ねた先っぽから、雫がぽとりとたれた。

「ぐわっぁあああああああああああああああああああああああああああああああっ! 」
 サンジの咆哮が森に木霊し、驚いた鳥が一斉にはばたく。

「なんだって、カマのアップでイかにゃならねェんだよ!!!!!! くそったれがぁああああああああああああ!!!」
 バキバキとそこらにある木を蹴り倒し、怒りを発散させたかと思うと、

「ああ、ナミさん。これはバツですか!? 貴女を汚したバツですか!? ロビンちゃん! あああっ……クソっ! 」
 地面に顔をふせ、怒りながら泣いている。実に器用な男だ。
 どよ〜〜〜〜ん。サンジの背中を惨めな思いがのしかかる。

――カマカマカマカマカマ……カマでイった。
  おれのチンコ。節操のねェチィンコのクソヤロウ!
  ナミさん。ナミさん! ロビンちゃん! 絶対会いに行くからよ! 待ってってくれ!
  そんときは、思い切り、お二人の顔でイかせていただきます!
  サニー号の中だろうが、なんだろうが、絶対、俺のイク瞬間、眼の前にいるのはお二人だけです!



 新たな誓いを立てる男の姿……情けねェ……な。ったくよ。


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