迷い子 −地図にないもの−
まだまだ道の途中で迷っているそのレディは
それでも、精一杯、がんばって自分の行く末を見ようとしていた。
そんな一生懸命な姿が、危なかしくて、
支えてやらなきゃいけねぇ気がした。
・・・・・・・・・
理想や夢は「まだ」届かないから
そうなのであって、
届いちゃえば現実って名前に変わる
けれど、思い描く、理想や夢が遠すぎた場合
届くまでには時間もかかるし、迷う事だってある。
そう…私は、道に迷いすぎた。
いろいろな失敗もしたし、苦い思いもしてきた。
は、そんな話をサンジにした。
サンジは、
「迷っても良いんじゃないかな、ちゃん。
迷っても、自分の夢までの地図を、自分で描けたら、
迷った分だけ、地図が大きくなって、良いんじゃないかな」
と言って、優しく笑ってくれた。
そうか…
地図を、自分で作ってゆけばよいのか…
は、ほっとしたように微笑んだ。
そうして。
もう一つ、は地図を描きたくなった。
サンジまでの地図を…
・・・・・・・・・
ほっとしたように微笑むを見て、サンジもまた、安心する。
俺が支えてやるから…
迷っても、俺が何とかするから。
しかし、がサンジまでの道のりを、迷うことはないだろう
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